2016年3月10日木曜日

ウォーキング・デッド シーズン6の11話

海外ドラマを最後のシーズンまで見届けるってのを経験したことがない。
放送中の話題作の最初の1話を見る、
続きが気になって一気に見る、
最新話に追いつく、
1週間ごとの放送が焦れったく感じる、
シーズンが終わってから続シーズンまでの何ヶ月もの期間、ここで飽きる。
もう一度見返そうとも思わないし、冷めた関心が再沸騰しないのだ。こんな人って多いんじゃないかしら。

ただ、今放送してるウォーキング・デッドだけは飽きずに見てる。
原作を読んだり、見返したりする程の熱狂はしないけれども、完結まで焦らず真面目に見届けるつもりである。

エキサイティングな場面も多いが、そんな衝撃的なエピソードより、特にピンチにもならず、主要人物も死なず、敵も登場せずに終わる回が好きだ。

最近の11話がそうだった。

話を聞く限り平和そうだが、何か裏のありそうな共同体に食料の取引に赴く一同。

その共同体の風景が面白い。かつて州に寄贈された博物館だというフェデラルな邸宅を、現代アメリカの下層民の象徴たるトレーラーハウスが取り囲み、住民が牧畜や農作業をしている。

この南部植民地時代のような光景を見るだけで、この邸宅の中にいるリーダーは食えないやつだと思うわけだ。
そして案の定、狡猾そうなジジイが住んでいる。

ここから西部劇のようになる。
どうもこのヒルトップ(村の名前もウエスタンっぽくていい)という共同体は、未登場の悪役ニーガンによって虐げられ、搾取されているらしいのだ。
そして主人公一行は報酬と引換えにニーガンを殺すことを請け負う。もう『荒野の七人』である。
取引なのに主要キャラが6人も揃って出かけたのはこの為か。マギーのお腹の中の子供を合わせれば7人である。

狡そうで小心者で保身的な村長ってのも西部劇っぽい。

登場していないニーガンを演じるのはジェフリー・ディーン・モーガンだとニュースになっていたけれど、最近のノワール・ウエスタン『悪党に粛清を』で極悪非道の敵役を演じていたからハマりそうだ。その映画のイメージから配役されたのかな。

もうさすがに次のシーズンくらいで終わると考えると、激しいエピソードが続きそうだし、今回のような「大して何も起こらない回」も見れなくなるんじゃないかと少しばかり寂しくなって。


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